年長組の最後の海洋学習は、これまでの集大成として真鯛の調理見学を行いました。本来であれば「調理実習を通して生命をいただくことへの感謝の気持ちを高める」というねらいのもと、親子でつみれ汁作りを行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、今回は子どもたちのみで調理の実演見学を行うこととしました。
先日の事前学習で、これまでの海洋学習の学びを振り返り子どもたちは準備万端!今回使用するつみれの魚は海洋学習でお世話になった“里さんの養殖いけす”で大切に育てられたマダイです。大きな真鯛に興奮していた子どもたちも、祐介先生の魚をさばく様子を見て段々と真剣な表情になりました。魚一匹の命の重みを感じながら、つみれ汁が出来上がる様子を見ていた子どもたちは「いただきます。」と元気に手を合わせ、一口一口味を噛みしめながら、美味しくいただきました。食べ終わった後は魚の命に「ごちそうさまでした!」と心を込めて食後の挨拶をしました。自分たちが生きるために大切な“命”をいただいていることを子どもたちは改めて感じることができたようでした。
これまでの矢上幼稚園での海洋学習での学びから、自分たちを取り巻く環境の中で子どもたちが自ら考えて行動し、これからも生き物や周りの人そして、自分の命がとても大切であるということを忘れずにいてほしいと願っています。保護者の皆さまにおかれましては、これまでの活動においてご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。